クラブ社長が日本人監督に「もちろん満足していない」
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大連の(クラブ)社長である遅尚斌が「この結果には当然満足していない」と倉田監督に突き付けた。
前節、中超の第16節。
ホームで杭州(元岡田監督が率いたチーム)をホームに迎えた倉田監督率いる大連。
倉田監督就任の初戦となった第15節では見事に勝利し、初陣を飾ったチームが、2連勝できるかどうかに注目したが、結果は11の引き分け。これで就任2戦の結果は1勝1分となった。
この日のホームでの引き分けに対して、クラブ社長を務める遅尚斌がインタビューに答えて、「ホームで勝てなかったのは当然不満だ」としながらも、「わがクラブの実力からすれば、まぁ引き分けでも仕方ない部分はある」と負けなかったことに対しては一定の評価を下した。
大連は16チーム中、現在11位。
チームは残留を至上命題としている。
日本人監督に与えられた必要最低限の任務もまずは中超残留。
今季途中から指揮を任されただけに、まずはしっかりと残留し、今後については、来季以降にしっかりとチームを作っていってほしいというところだろう。それだけに、今季の残留いかんが来季の倉田監督自身の「就職活動」となる。
もちろん、ただ残留するだけではなく、社長が「この実力で…」と認める決して強くはないチームで上位に食い込む戦いを今後見せることができれば、クラブからの信頼はさらに厚くなることだろう。そのためには、ホームでしっかりと勝ち点3を獲得し、アウェイでは負けない戦い方をすることだ。
倉田大連の挑戦は続く。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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