CB吉田、ライバル移籍でチャンス到来とはいうが…
※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!
リバプールがサウサンプトンからクロアチア代表CBのロブレンを獲得した。
ロブレンといえば、先のW杯でクロアチア代表として全試合に出場していた選手。
強豪クロアチア代表のレギュラーなのだから、その実力のほどがわかる。
サウサンプトンでは吉田からレギュラーの座を奪い、昨季はリーグ戦31試合出場。その影響もあって、吉田は出場機会が激減した。
今回のロブレンの移籍を受けて、吉田にチャンス到来といった報道があった。
確かにそうなのだが、吉田にもぜひとも、さらなるビッグクラブへ移籍してほしいところだ。もちろん、ロブレンが移籍したリバプールクラスに移籍するのは難しいが…
本田、香川、長友などの存在により、日本人もビッグクラブに所属することが可能であるという認識が広まってきた(所属とレギュラーではまた異なるが…)。だが、それでもポジション別にみると、FWやCB、GKはまだまだ壁が高い。だが、そこを破らない限り、日本全体の底上げも難しい。今のところ、CBとして欧州のビッグクラブに一番近い選手の一人が吉田であることは疑いようがない。だからこそ、あとは実現できるかどうかだ。
もしくは、シャルケの内田のように、「超」がつくビッグクラブでなくとも、毎シーズン欧州CLに出場し、そこでレギュラーとして活躍できれば、世界で通用することが今回のブラジルW杯でわかった。そのため、吉田も超ビッグクラブでなくとも、欧州CLで戦えるようなチームに移籍するだけでもずいぶん違うはずだ。
ライバルが抜けてチャンス!といった次元ではなく、もっと高い次元での戦いを期待したい。
※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!