ACLで中国サッカー界にさらなる試練
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アジアサッカー協会によると、2015年と2016年のACLでは参加国数を増やすために、各国に与えられた参加クラブ数を調整するという。
それを受けて、中国からは2+2の参加数となることが発表された。
最初の2は通常に参加できる。+2はプレーオフを戦う必要がある。
これまで中国からは4チームが自動的に参加できていた。それが、最少で半減してしまう可能性がある。
今回のアジアサッカー協会のこの決定に、中国国内では少なからず危機感が生まれている。
それもそのはず。A代表が好結果を期待できない中国では、世界大会といえばACLなのだ。そこでもクラブ数が削られる(可能性)があるのだから危機感が出るのは自然だ。
ただし、今年のACLでは広州恒大以外には決勝トーナメントに進めていない。
それは例年を見てもそうだ。東アジア地区では、常にJとKの後塵を拝してきた。
そんな結果では、クラブ数の減少を突き付けられても仕方ない部分はある。
それだけに、結果を出さなければならない。
決まってしまった以上は、プレーオフも戦うしかない。
見方によっては、プレーオフがあるほうが、より緊張感も真剣さも増して、クラブ強化につながる。
なにより、プレーオフに勝てばいいのだ。勝てば出場できるのだ。
中国サッカーの未来のために、今回の結果を障壁ではなく、可能性の拡大と捉えてがんばってほしい。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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