倉田大連は給与が遅配されていた!クラブ会長が直々に訪問
※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!
降格争い。
資金難。
マイナスのニュースで注目を浴びる結果となってしまった倉田監督率いる大連。そんな大連に新たなバッドニュースが発覚した。なんと、すでに選手への給与は遅配状態にあるという。しかも、その総額は最大で4000万人民元(約6億8000万円)にも上るという。これでは選手のモチベーションも上がらないだろう。チームは降格争いをしており、そんな状況下で給与の遅配。なんとも最悪な状況下で指揮を執っているのが倉田監督なのである。
そんなチームに対して、ついにクラブオーナー企業である阿の会長、趙明陽氏が先日クラブを訪れて、選手と30分ほどのミーティングをしたという。その中で、趙会長は遅配となっている給与を支払うことを明言。しかも具体的なプランまで明かした。それは、未払いとなっている分を以下の3つの時期に分けて補てんするというもの。
1、10月の「国慶節」
2、2015年の「元旦」
3、2015年の「旧正月」
約束が実行されるかどうかは不明だが、されなければそれこそストライキも起きかねない。クラブオーナー企業の会長が会議で明言したのだ。これを破るようだと、クラブの存続そのものにかかわる。
そんな大連は前節、強豪貴州をアウェイで破る快進撃を見せた。まだまだ降格争いにいることには変わりはないが、素晴らしい結果だ。この流れを受け継いで、残留、そしてしっかりとしたクラブ経営を取り戻してほしい。
倉田大連のチャレンジは続く。
※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!