【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

【中村祐人】独占インタビュー(2015春) プロローグ衝撃

4月の特別企画として、毎週の土曜日と日曜日に新連載を配信いたします。

タイトルは「【中村祐人】独占インタビュー(2015春)」。

香港プレミアリーグの名門・サウスチャイナで活躍する日本人選手の独占インタビューをお届けいたします。

聞き手は中国サッカーに造詣の深い当ブログ執筆者の松本忠之氏。

本日は第一回の「序章」をお届けいたします。ぜひとも最後までお楽しみください!

【中村祐人】独占インタビュー(2015春) プロローグ衝撃

それはまさに「衝撃」だった。

前半はFW。

後半ボランチ

事前資料ではポジションはFWのはずだった。だが、後半のプレーを見て、事前資料の情報が間違いなのでは?と思った。そのくらい中盤の底で見事にゲームを組み立てていたし、個人的にも彼がボランチでプレーした後半のサッカーのほうが好きだ。

だが、やはりFWとして起用される。それもそのはず。ゴールを決めるからだ。ゴール前の落ち着き。確かなテクニック。ずば抜けたフィジカル能力があるわけではないのに、ピッチ上で際立つ存在感。ステップ、リズム、ポジショニング、ボールタッチ。そのサッカーセンスはずば抜けている。

彼の名は中村祐人。香港プレミアリーグの名門中の名門、サウスチャイナ所属。ポジションはFW。2014年も終わろうとしていた頃、初めてスタジアムでそのプレーを見た。以来、虜になった。ファンになった。毎試合、観戦したい。そのプレーを観たい。そう思わせる何かを持っている。

これこそ、サッカーの醍醐味ではなかったか。もちろん、サポーターは応援するクラブが勝つのを見たい。たが、それとは別の次元で、

「素晴らしいプレーを見たい」

「あの選手のプレーをまた見たい」

そう思わせるのがプロサッカー選手ではなかったか。今や、商業主義、勝利至上主義があまりに主流になりすぎていないか。そんな現代サッカーに対する強烈な存在感。これこそが、私が中村祐人という選手に惚れ込んだ本質なのかもしれない。

そんな思いを秘めつつ、そしておこがましいという自戒を込めつつ、コーディネーターを介してインタビューを申し込んだところ、中村選手は快諾してくれた。シーズン中にも関わらず、である。

2015年の初春。こちらがセッティングしたホテルのカフェに中村選手は夫人と共に姿を現した。待ちに待った時間だ。あれも聞きたい。これも聞きたい。はやる気持ちを抑えながら、しばらく談笑した後、私はいよいよレコーダーのスイッチをオンにした。

続く

松本忠之(まつもとただゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

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