ブラジル戦の結果を左右した日本人の判断
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※小松英之による日本代表23名の解説を音声で聞く
開催国。
サッカー王国。
優勝候補。
開幕戦。
グループリーグ初戦…
ありとあらゆるプレッシャーを受けながらブラジルが登場。31でクロアチアを下した。
前半はまさにブラジル劇場。
前半11分にまさかのオウンゴール(マルセロ)で先制を許すも、29分には冒頭のすべてのプレッシャーをもっとも背負う男、ネイマールが同点弾を決めて折り返す。
後半に入ってからは試合は硬直していたが、後半24分。
その瞬間は訪れた。
この試合で日本人が注目していたもうひとつのポイント。そう、西村主審だ。
クロアチアCBで所属のサウサンプトンでは吉田のライバルでもあるロブレンのプレーに対してイエローカードを提示。ブラジルにPKが与えられた。映像で見る限りPKでなくとも不思議ではないが、判定は判定。このPKをネイマールが決めてブラジルが逆転に成功した。
試合終了間際はクロアチアが猛攻を見せて勝ち点1を狙いに行く。
ブラジルも冷やりとする場面が続いた。マンジュキッチ不在でここまでブラジルを追い詰めるのだから、やはりクロアチアは強い。しかし…
カウンター一発で最後はオスカルがロスタイムにとうキックでゴール。
31。
クロアチア、万事休す。
あのPKがひとつの分かれ目となったことは間違いない。
「感謝を持って笛を吹く」と語った西村主審。
素晴らしい試合運びだった。
いま頃は、ブラジルのサポーターから感謝をもたれているかもしれない。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」}は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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