中国サッカー協会が決定:元イタリア代表「中指事件」で4試合の出場停止
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中国サッカー協会は広州恒大の元イタリア代表ディアマンティに4試合の出場停止処分を下した。
中国国内で話題になっている「中指事件」だ。
先週の中超第15節。広州vs山東戦でそれは起こった。
前半、決定機をはずしたディアマンティ。イライラが募ったのか、中指を立てる侮辱行為に出た。それをTVカメラがとらえていたため、問題化した。
ただし、ディアマンティは誰か特定の人物に対して中指を立てたのかといえば、そのようには見えない。そこが難しいところだ。たとえば、あからさまにラフプレーをされて、その選手に向けて中指を立てたならば非常に明確な侮辱行為なのだが、そうではない。しかし、確かにTVの映像を見ると、中指を立てている(ように見える)。
これに対して、中国サッカー協会は選手本人を召還しての事情聴取を要求したが、ディアマンティは遠征を理由にこれを拒否。代わりに、チーム関係者が本人の意見陳述書を携えて協会を訪問した。この意見陳述書の中で、ディアマンティは明確に侮辱行為を否定。行為そのものを行っていないとした。確かに、周りから見ていても「誰に対して中指立てたのか」がよくわからないので、ディアマンティのいうことも一理ある。
しかし、中国サッカー協会はそれでもTV映像の証拠を重く見て、処分を決定。
ディアマンティは4試合の公式戦出場停止となった。なお、この行為はリーグ戦の試合にて起こったため、4試合の停止はいずれもリーグ戦の試合となり、同選手はカップ戦には出場できる。
今のところ、ディアマンティ及びクラブ側のコメントはまだ発表されていない。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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