【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

エウケソン放出はビジネス重視か?

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯時」(中国スーパーリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。また、香港プレミアリーグについては「香港プレミアリーグ」と記します。

昨日、報じた広州恒大のエウケソン放出。しかも、まさかのライバル上海上港への放出。非常に驚きだが、その本質はどこにあるのか。

昨日も報じたとおり、「中超クラブがACLで勝ち上がるため」という広州恒大の正式アナウンスは恐らく本質ではない。では、本質とは?それは恐らく、ビジネスだ。

広州恒大はエウケソンを570万ユーロで獲得した。そして、今回上海上港は1850万ユーロという価格で獲得する。なんと、約3倍である。これほどビジネス的なうまみはない。

さらに、いくら「資金が潤沢」といえども、恒大グループも、またアリババ傘下の淘宝グループも、どちらも企業だ。支出ばかりでなく、収入もシビアに見ているに違いない。サッカークラブへの投資は企業の宣伝広告費という概念はもはや広州恒大にはないだろう。広州恒大サッカークラブとして、いかに収支をコントロールするか。それを考えれば、今回の放出も頷けるではないか。

では、獲得した側、つまり上海上港はどう考えているのか?次回はそれを考察してみたい。

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