【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

【中村祐人】独占インタビュー(2015夏) 第五章「Po Kong Village Road Park」

香港プレミアリーグ開幕直前の特別企画として、毎週の土曜日と日曜日に連載を配信いたします。タイトルは「【中村祐人】独占インタビュー(2015夏)」。今年の春にお送りした「【中村祐人】独占インタビュー(2015春)」以来の、香港プレミアリーグで活躍する日本人・中村選手へのインタビューです。

聞き手は中国サッカーに造詣の深い当ブログ執筆者の松本忠之氏。

香港での直撃取材を元に構成しています。ぜひとも最後までお楽しみください!

【中村祐人】独占インタビュー(2015夏) 第五章「Po Kong Village Road Park」

私はこれまでに100回以上、香港を訪れているが、プロのフットボール倶楽部の練習を取材するのは初めてだ。

夏真っ盛りの8月中旬某日。今季、中村祐人選手がプレーする香港プレミアリーグのクラブ「黄大仙(Wong Tai Sin)区足球隊」のトレーニングを取材させていただいた。今回はその取材記ということで、写真を織り混ぜながら皆さんに中村選手とクラブについてご紹介していく。

練習場に向かう道すがら、まずはクラブチームの名前にもなっている黄大仙(香港で最も有名な道教のお寺のひとつ)を訪問。私はこれで二度目。香港の観光本には必ず登場するので、ご存知の方もいるかもしれない。(黄大仙についてはこちらを参照)。黄大仙は、その所在地が香港の鉄道・MTRの観塘線の駅名にもなっており、さらに行政区にもその名がつくなど、香港でもっとも有名なお寺である。

一方、サッカークラブの黄大仙の正式名称は「黄大仙区足球隊」。「黄大仙区康楽スポーツクラブ」(以下、康楽会と記す)が母体。「康楽会」は香港の行政区のひとつである「黄大仙区」の総合スポーツクラブで、設立から30年以上の歴史を持つ。サッカークラブは2002年に設立された。サッカークラブの他にバスケットボールやアーチェリーのチームもある。

昨季、香港プレミアリーグ昇格一年目を3勝5分8敗で終えて残留を果たした。

今回、お邪魔した練習場「Po Kong Village Road Park」は、MTR黄大仙駅のお隣、鑚石山(Diamond Hill)駅が最寄り。英語名にある通り、Diamond Hillという山がそびえ立つ麓に練習場はあった。ただし、山の麓とはいっても、それほど高い山ではなく、ここ一帯の地域も香港では決して田舎町ではない。

私は鑚石山駅からバスに乗って練習場へ。歩いて行けない距離ではないが、ここは石垣島よりも赤道に近い香港。その8月の真っ昼間ということで、練習取材の体力を温存するためバスを選んだ。

                   練習場に到着。

                選手たちが続々と集まる。

            練習場はフルコートが2面(写真手前と奥)。

           早めに集まって軽くアップする黄大仙の選手たち。

やがて練習時刻になると、選手たちがランニングを開始。チームに合流したばかりにも関わらず、すでに先頭に立ってランニングする中村。香港での知名度と実績が抜群であることが、こんなところでもわかる。

              ランニングの次はストレッチ。

ふたつのグループに別れて鳥かご。中村のいるグループには外国人選手が集まっており、コーチの指示もすべて英語。

            様々なステップを織り混ぜての走り込み。

続く