ウズベキスタン破った中国代表ぺラン監督のインタビューをお届け
アジア杯グループB 中国21ウズベキスタン
前半先制されるも、55分に吴曦(江舜天)、68分に可(江舜天)のゴールで見事逆転勝利を果たした中国。
試合後のぺラン監督(フランス人)のインタビューをお届けする。
—まずは試合後の感想を。
「勝利という素晴らしい結果を得ることができた。グループリーグ突破ということも素晴らしい。私の予測では(グループリーグ突破は)第3節までもつれ込むと思っていたからね」
—今日の試合内容については?
「試合序盤、選手たちは少し緊張していたようだったね。だから、予想外の先制点を奪われた。それでも、選手たちはしっかりと私の戦術通りプレーしてくれた。そのため、その後はしっかりと試合をコントロールできた。後半になり、相手の体力が落ちてから、我々はスペースをうまく使えるようになった。そして攻め続けた結果、勝利を得ることができた。皆が望んだ結果をね。試合終盤、相手はスタミナ切れでほとんど動けていなかった。それも私の戦術が正しかったということだ」
—01とリードされて迎えたハーフタイム。どのような指示を出したのか?
「私が言ったのは、DFラインが低すぎるということと、パスのクオリティーをあげろ、ということだけだった。そして、我々にはまだまだ勝利するチャンスが残されている、と選手を鼓舞した」
—選手交代については?
「試合は11名だけで行うものではないし、ベンチには控えの選手がいる。試合は90分で決まるのだから、フレッシュな選手を交代で入れるのだが、それも代わって入る選手のコンディションなども考慮しなければならない。3名の交代はとても惜しむべきものなんだ。その中でも今日の試合では交代で入った刘彬彬(山能)がよくやってくれたね。それから、後半は相手がさらにプレッシャーをかけてくることはわかっていたから、中盤の選手にアップをさせていた。蒿俊(山能)と可(江舜天)はよくやってくれた。特に可は怪我から復帰したばかりだったからね。吴曦(江舜天)は運動量が素晴らしく、試合を通じて素晴らしいパフォーマンスをしてくれた。姜至(广州富力)は左サイドを見事に制してくれたし、右でも同じように呈(北京国安)がいい動きを見せてくれた。だからDFは最後まで堅固だった」
—(ここでオーストラリアメディアから)決勝トーナメントでの対戦はオーストラリアと韓国のどちらを望むか?
「このような大きな大会では、どんなチームも軽視すべきではない。我々は、我々のやるべきことをするだけ」(と明答を避けた)
—最後に、今夜はどのように今日の勝利を祝いますか?
「美酒を2本用意して祝おうと思う。第一戦の勝利後はコーチ陣だけだったが、今夜は選手も一緒にね」
※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!