ホンジュラス戦、絶対勝利を誓う代表
乾が2ゴールあげたのをはじめ、吉田、本田、遠藤、豊田が決めた日本は60でホンジュラスに大勝した…
これは日本の報道ではなく、中国メディアの情報である。中国代表は今夜、ホームでホンジュラスを迎え撃つ。
日本がほぼザックジャパンのメンバーで大勝し、アジアカップへの陣容が見えてきた先週末。
お隣中国では危機感が増加していた。そう、日本が60で勝ったことにより、中国代表にプレッシャーがかかったのである。
ただし、元より中国は自分たちが日本より数段格下であることをよく認識している。
冒頭のニュースも「日本がホンジュラスに6発大勝。我が国代表では到底無理」という見出しで報じられている。
それでもプレッシャーがかかるのは、「せめていい試合しろよ」という国民からの見えざるプレッシャーである。別に日本みたいに大勝できるとは思ってない。でも、日本が60で勝った相手。せめて恥ずかしくない試合をしろよ、ということである。
しかも、はるばる極東までやってきて6失点大敗を喫したホンジュラスも、もちろん心中穏やかではない。
事実、メドフォード監督は中国に到着後の記者会見で「日本で06と大敗した。それだけに、選手たちは今、勝利に飢えている。東アジアの2チームに2連敗というのでは、我々が極東遠征にきた目的に反する」と語り、モチベーションは高い。
また中国代表にとっては、先週の親善試合で格下のニュージーランドにホームで引き分けるという悔しい結果に終わっているだけに、この試合では勝利がほしいところだ。果たして、お隣の強豪国が60で破った相手に、中国はどこまで善戦できるのか。
注目だ。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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