【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

中国代表鄭智のスーパーゴールで先制も引き分け

突然ですが、クイズです。

以下、2チームの最新FIFAランキングは何位でしょう?

1、中国

2、ニュージーランド

正解は、この記事の一番最後で。

日本がホームでホンジュラス相手に60と大勝したその日。

中国はホームにニュージーランドを迎えての国際親善試合を行った。

両国の過去の対戦成績は13戦して中国の3勝6敗4分。意外にも中国は大きく負け越している。

アジアカップを控えて、ホームでこのクラスの相手は叩いておきたい中国。

会場となった南昌のスタジアムには「A代表は弱い」という国民の失望に反して、多くの観客が集まっていた。

序盤から激しいプレーの応酬となり、かなりエキサイトしたこの試合。

先制したのは中国。43分に鄭智(広州恒大)がPA外から放ったシュートは見事な孤を描いて相手ゴールへ。

あそこへ打たれたらGKは飛びついても届かない、という素晴らしいミドルシュートで先制する。

さらに前半ロスタイム。鄭智はまたもやPA外から素晴らしいミドルを放つが、これは相手GKグリソンがはじき出す。

前半を10で折り返した中国。

そのままの勢いで追加点を奪いたいところだが、ここで試合を決定づけることができないのが今の中国代表だ。

逆に自身のパスミスからニュージーランドに決定的なチャンスを与える。

61分。自陣右深くでボールを奪いパスをつなごうとするも、ミスパスとなり、なんとボールは自陣ゴール前へ。

そこに走り込んできたのは代わって入ったばかりの相手FWペイン。最高の相手へのアシストとなってしまう。

GKと1対1。しかし、ここは中国GK王大雷が見事な飛び出しで失点を防ぐ。

失点は免れたものの、リードしているにも関わらず不安定な試合運びの中国。

そして試合は終盤へ。87分、左からのクロスを最後はオードリーに決められて万事休す。

最後まで守り切れず11の同点で試合を終えた。

試合後、中国代表のぺラン監督は「後半はスタミナが切れた」と勝利を逃した原因を分析。

その上で「相手は非常に若い選手でフィジカルに優れており、激しいぶつかりあいの試合をしかけてきた。だがこれは中国にとっていい試合だった」と激しい肉弾戦をしかけてきた相手を称賛するとともに、前向きに捉えた。また代表初招集となった山東の蒿俊に対して、「私の目の前でいいプレーを見せてくれた」とアジアカップに向けてのメンバー加入に一定の結果を残したことを語った。

中国は18日に日本と対戦したホンジュラスと対戦する。

<正解>

1、中国 88位

2、ニュージーランド 131位

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

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小松英之(こまつひでゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

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