広州恒大カンナバーロ新監督 一問一答
リッピ監督の後を継ぎ、広州恒大の新監督に就任した、元イタリア代表キャプテンのカンナバーロが、就任会見を行った。以下、一問一答。
—-中国にきた率直な感想は?
「私にとって新たな挑戦の始まりだ」
—-自身のあこがれの選手は?
「マラドーナだね」
—-就任にあたって意気込みは?
「先ほどあこがれの選手はマラドーナと言ったが、サッカーにおいてはチーム力が個人を凌駕する。私自身も強引なタイプではなく、おとなしいタイプだ。私の経験と理念によってチームの成長を手助けしたいし、常勝の今の状態を続けていきたい」※広州恒大は今季の優勝で4シーズン連続リーグ優勝を果たした
—-どうして中国を選んだのか?
「私はスペインにもドバイにも住んだことがある。世界中を回って、異なる文化を理解し、その地の習慣に馴染んでいく。そういう多彩な生活が好きなんだ」
会見ではとても真摯で落ち着いた印象を与えたカンナバーロだが、広州恒大の番記者は彼の異なる一面を見たとあるメディアが報じている。それは、「ロッカールームでは私の言うことは絶対であり、また当然スタメンやフォーメーション、戦術についても同じだ」
監督なのだからこれくらいの強い掌握は当然だが、決しておとなしいわけではない中国人選手をいかにまとめあげるほか。注目したい。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!