タイよ、いくらなんでも、そりゃないよ…
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国際Aマッチデー。日本はホームでジャマイカ代表との対戦。中国はホームでタイとの対戦である。
アジアの中で日本や韓国、オーストラリア、イラン、イラク、ウズベク、北朝鮮などを上位国とすると、それに追いつけ追い越せと切磋琢磨しているのが、タイや中国、またヨルダンやカタールといった国々だ。そんな、タイに中国は前回の親善試合で敗退。しかもホームであった。
「これは明らかにタイ代表の進化と中国代表の停滞の表れである」
中国メディアはそう書き立て、「やはりA代表に期待はできない」とため息が聞こえてきた。そんな中国代表にとって、汚名返上のチャンスが今日の試合だ。だが…
そりゃないよ、という声が聞こえてきそうなニュースが飛び込んできた。なんと、タイ代表はわずか15名しか帯同してこないというのだ。しかも、そのうちGKが3人。ということは、フィールドプレーヤーは12名。さらに驚くことは、監督も帯同していない。しまいには、場合によってはコーチまで試合にでるかのしれない、というのだ…
タイのメディアが伝えたところによると、タイ代表は最近のアジア大会に参加していたというのだ。その疲労もあり、中心選手は今回の中国戦には同行しないことになったという。しかも、当初は23名で中国に乗り込む予定とされていたが、最初に試合会場である武漢に到着したのはわずか12名。中国メディアからどうして人数が少ないのかと聞かれたこーりは「航空券が買えなかったから」となんとものんきな説明。その後、タイメディアが「中国戦は15名だけで臨む」と報じ、それをもって中国側も初めてタイがGK含むわずか15名、しかも監督ではなくコーチが率いるチームであることを知ったのだ。
いくらなんでも、相手に対するリスペクトが足りやしないか…中国は汚名返上の機会として手ぐすね引いて待っていたのに、これではなんとも肩すかしだ。
だが、もうかくなるうえは、コテンパにやっつけてしまえばいい。およそ、サッカーとは思えないようなスコアでもたたき出して、ひどい姿勢で臨んできた相手をぎゃふんと言わせる戦いをしてほしいものだ。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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