鄭智が先発復帰かパラグアイを迎え撃つ
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A代表はタイに雪辱。
昨年、「アジアの格下」と見ていたタイにまさかの15大敗。その後、中国のA代表はずっと「他国が成長しているのに進歩なし」と中国国内で批判にさらされつづけてきた。そんな中国A代表に汚名返上のチャンスが訪れたのが今回の国際Aマッチ。ホームでタイを迎え撃ち、見事30で破ってみせた。
ただし、今回訪中したタイ代表がまったくのフルメンバーでなかったこともこの勝利に影響している。前半は00で折り返し、後半、タイのオウンゴールから中国は立て続けに2点を奪って30の勝利。これに対してタイのメディアは「前半、中国代表は(フルメンバーではない我が国代表に)何もできなかった」などと報道。負け惜しみととれなくもないが、しかし、中国がまったく「アジアの強豪」ではなくなってしまったことが如実に表れているとも見れる。
そんな中、中国A代表は明日、同じくホームでパラグアイ代表との一戦。中国ではどうなのか定かではないが、日本に来てくれる南米代表は常に「真剣に」「本気で」戦ってくれる。それゆえ、強化の意味合いも大きい。中国代表にとって、来年のアジア杯前に、南米の強豪とできることは大きな強化につながる。もとより、勝つことは期待していない。しかし、来年アジア杯に臨むメンバーの確定、中国代表の戦い方、強豪を相手にした時の戦術などはしっかりと見たい。
報道によれば、怪我で離脱していた鄭智(広州恒大)が先発に復帰予定という。ぜひとも、いいプレーを期待したい。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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