コロンビア戦を終えて、今は怒りしかない
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※小松英之による日本代表23名の解説を音声で聞く
「攻撃的姿勢が見られた」
「勝ちへの執念が見えた」
「日本らしい攻撃サッカーができた」
14で負けたコロンビア戦で、それでもプラスの部分を見つけようとすればできなくはない。
しかし、今は怒りの感情しかない。
何に対する怒りか。
二人の選手の二つのプレーだ。
ひとつは後半20分。大久保選手がチャンスにシュートをふかしてしまったシーン。
(同選手はインタビューで「相手の前には入れたが、悔しいはずし方をしてしまった」と語っていた)
もうひとつは香川選手が交代前にGKとの1対1をはずしたシーン。
このふたつを決めきれないなら、W杯では勝てない。
勝てなくて当然だ。
ふたつの画面で同時進行でギリシャvsコートジボワールを見ていた。
最終的にギリシャが1点差で勝利した。
日本がコロンビアに勝利していれば、ミラクルはギリシャではなく日本に起きていた。
だが…ミラクルを引き寄せることができなかったのは、実力だからというほかない。
もっとも、コロンビア戦だけに関して言えば怒りは上記2つのシーンだが、グループリーグ3戦を通して考えてみれば、コートジボワールの(逆転された)2分間、ギリシャ戦での(消極的な)攻撃姿勢。いろいろと言いたいことはある。
ともあれ、本田選手のこの一言が、試合直後のすべての人の心境を代弁していると思う。
「すべてを受け入れるしかない」
その通りだ。
試合終了直後。
いまはまだ、気持ちの整理がつかない人が多いことだろう。
時間が経てば、冷静になって、いろいろ見えてきて、やがてザックジャパンに感謝するようになるのだろう。
今はまだ、そこまではいけないが…
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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