イタリアTV局が指摘した日本代表の敗因とは?コートジボワール戦
※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!
※小松英之による日本代表23名の解説を音声で聞く
「ドログバが入って、日本のDFラインは下がってしまった」
イタリアのTV局解説者がこう言っていたという。
同じ解説者は前半の日本のDFラインについて、「これだけ攻められながら、ラインを高く保ち続けたのはすごいことだ」とも語っていたそうだ。
ここに、敗因があると思った。
先日のブログ記事「ポイントとなるザックジャパンのDFをひもとく」で書いたことがそのままだからだ。
要するにDFラインを高く保てるかどうかということだが、大事なのは「押し込まれたときに、ずるずるとDFラインが下がってしまうこと」が危険だということだ。DFラインが下がれば相手FWが自陣ゴールにより近くなる。ドログバのクラスのFWが自陣ゴールに近づけば、失点する確率も高まる。当然の道理だ。
日本は試合全体を通じて自分たちの試合が出来なかった。
それでも、いや、だからこそ、先制点を奪い、リードした状態で後半を迎えることが出来たことは、出来すぎぐらいの展開だった。その理想的な展開から一気にどん底に落とされ、そのままタイムアップ…
やはり、ドログバの存在感にやられたのだろう。
どこかで恐れがあったのだろう。
岐阜のラモス監督は「相手をリスペクトしすぎて、恐れが出ていた」と指摘したが、日本のDF陣がドログバに対してそういう現象があったのかもしれない。
次の相手はギリシャ。
ギリシャも第一戦を落としており、つまりはお互いに負けたらその時点で終了である。
共に必死になる試合だ。
相手は日本の弱点であり自分たちのアドバンテージを最大限に利用してくるだろう。
つまり、高さと強さだ。
それを恐れて、DFラインをずるずる下げると、やはり失点の可能性が高まる。
特にヘディングは、ゴールに近いほど入る確率が高い。
相手FWを出来るだけゴールから遠ざけなければならない。
ギリシャ戦も、やはりポイントはDF陣だ。
※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!
※小松英之による日本代表23名の解説を音声で聞く
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!