ザック語録誕生?「強要できない」
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「フィジカルの切れは強要できない」
「選手は頭のスピードをより速くしてもらいたい」
ザック監督がコメントした。
今夜、キプロス戦。
日本代表は指宿合宿でフィジカル中心のトレーニングを行った。日本を代表する選手たちが「しんどい」「疲れている」と口にするほどの過酷なトレーニング。練習も午前・午後と2部にわたった。香川などは「マンチェスターUではこんなにやらない」と語ったほどだ。
もちろん、このトレーニングは今はフィジカルに負荷をかける時期だからこそのもの。代表は今後アメリカで事前合宿を組むことになるが、まずは本番までの親善試合の1試合目、キプロスを国内で迎える。
キプロスは仮想ギリシャという見方もできる。ザック監督もキプロスの印象を聞かれて「ギリシャにとても似ている」と語っている。だが、上述したようにこの時期はフィジカルに負荷をかけることがメインの調整だから、今夜の選手たちは動きが鈍い可能性がある。疲労がたまっているからだ。それをザック監督は独特の表現でコメント。それが冒頭のものだ。体の切れは強要できない。疲労がたまっていては人間、動きが鈍いのは致し方ない。だが、頭を使うことはできる。体が重いなら、頭脳をより多く使って対応せよ、ということだろう。
今日の試合はとにかくより多くの選手を起用すること。
代表としての戦術の再確認を行うこと。
仮想ギリシャとして、いかに引いて守る相手を崩して点を取るか。
そして、セットプレーやロングボールへの対応。
結果は求めない。
とにかく、内容だ。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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