やりたいサッカーを確認できた日
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結果は求めない。
とにかく内容だ。
そういって締めた昨日の記事。
では、その内容はどうだったか。
日本10キプロス
怪我から復帰した内田のゴールで勝つという珍しい結果になったこの試合。
内容的には、「日本がやりたいサッカー」を見れたということだ。
別に内容がいいと言ってるわけではない。むしろ悪い。もっと点が取れた。日本のやりたいサッカーというのは、世界のトップレベルの舞台で、フィジカルや高さで勝負してくる相手を前に、スピード、テクニック、連携でゴールを奪うというものだ。ゴールを奪うために攻撃のひとつひとつのプレーがあるのだから、ゴールが生まれなくても、いい連携があったというだけで満足してはいられない。
細かいパスワーク。
ワンタッチ、ツータッチでのプレー。
緩急をつけた攻撃。
全体をコンパクトに保つ。
やりたいサッカーは見えていたし、ゴール以外の部分はいろいろと言い部分が見られた。その分、またミスもあった。こういったミスは要するに息があっていないのが原因だから、本番までに息を合わせればいい。大事なのは本番の試合でゴールを奪うことだからだ。無失点に抑えたというのもひとつの結果。全体的に動きに鋭さはなく、そこはフィジカルトレーニングの影響が出ていたのだろう。
ともあれ、日本国内での調整はこれで終わり。29日には事前合宿のアメリカへ向けて旅立つ。ここからが勝負。コンディション、連携共に初戦に合わせてあげていかなくてはならない。
怪我人が出ることなく、しっかりと調整して、初戦で勝利してほしい。
すべては、そのための4年間だったのだから。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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