久々の「総括するには難しい」Aマッチ
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滅多にないことだが、時折、総括するのが難しい試合がある。
親善試合とはいえ、日本代表の面々が集まって試合をするのだから、そこには必ずテーマがあるし、何も起こらないサッカーの試合などないのだから、そこに何かしらの総括すべき内容も含まれる。
だが…
日本42ニュージーランド
前半17分までに4得点という一方的な展開と、その後、メンバー交代が多く、そのため試合はトーンダウンし、さらに2失点したこと。また、4点目以降ゴールが生まれなかったことなど、なんとも内容の悪い試合に見えてしまった。4得点もしているのに…
その中でも、6月に向けて見つかったいくつかの事項がある。
まずは、岡崎。この試合2得点。所属のマインツでも9ゴールあげている。このまま怪我なく好調をキープしてくれれば、日本のゴールゲッターの一人として期待できる。
そして、森重のゴール。
NZの面々がいる中、CKからヘディングでゴールを決めた。CBの選手がCKでゴールを奪うというのは、どのチームにとってもひとつのオプション。今野は上背がないためあまりその期待はできないが、森重は期待ができる。ただ、守備で反省点があったが…
マンUで試合に出られていない香川に関しては、試合勘が心配されていたが、もちろん好調ではないが、まぁそつなくこなしていたという印象だ。PKながらもゴールを奪えたこともよかった。ただ、マンUの、あの香川!というプレーからはほど遠いことも確か。だが、こればかりはクラブで試合に出られていないのだから、仕方ない。
ともあれ、やはり総括が難しい。
前半17分までのワンサイドゲームでギリシャのシュミレーションにはなりきれていなかったし、前半30分以降のグダグダ感も払拭できなかった。
さぁ。
あとは各自クラブへ戻り、5月の最終選考までの日々がはじまる。
内田、長谷部の状態はどうか。柿谷、今野は復帰してJできちんと結果を出せるか。本田は、香川は…
注目だ。
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筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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