広島に敵地で引き分けは「御」の字ではなく「穏」の字
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ACL広島(H)11北京
敵地広島での11は「穏(おん)」の字。
昨日の記事に書いたが、北京のこの試合における北京のテーマはずばり「穏」。
昨季もACLで広島と同組に入った北京は、昨季もアウェイで引き分けた上、ホームで勝利して広島より上回った。これを受けて、今季も「アウェイで引き分けておけば、ホームで十分勝機がある」と自信をもつ北京は広島でのアウェイ戦を「無理せず」「リスクを冒さず」、引き分けに持ち込めば上出来、とのことで「穏」だった。
先制して思わず「これはアウェイでJ王者から勝ち点3取れるか!?」と色気を出した北京サポも少なくなかったはずだが、さすがにそこまで甘くない。広島に追いつかれて11でフィニッシュした。
しかし、北京にすれば上出来だ。これで、ホームでの試合が優勢となる。アウェイゴールをひとつ取れたこともアドバンテージだ。このグループを首位通過するには、確かにこの試合で勝ち点3があればかなり違っただろうが、それはチーム力を考えたら望みすぎというものだろう。北京は強豪だが、広州ではないのだから。
これで、北京はグループリーグ突破へいいスタートを切った。
今後の試合にも期待したい。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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