不遇の香川にザックが与えたアドバイスとは…
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ザック監督がマンUで不遇をかこっている香川にアドバイスをしたという。
それはずばり、「ゴール」。
メッシだろうとCロナウドだろうと、新聞で取り上げられるときはゴールした時だけ、と極端な例まで挙げて、香川に「ゴール前で仕事をしろ」とアドバイスしたのだ。
「中盤に創造性をもたらす」
マンU香川の特徴は現地メディアでもこのように報道されることが多い。確かに、マンUの中にあって香川の特徴はフィジカルに頼らないプレーだ。細かいステップ、トラップ一発で相手をかわす、ショートパスのつなぎ役など、クリエイティブなプレーは評価が高い。
しかし、今の境遇はそれだけでは打開できないもの。
そろそろ周囲もそう思い始めているのではないか。
つまり、ゴールだ。ゴールを決めることでしか、モイーズを振り向かすことができないところまできているのではないだろうか。だからこそ、ザックも上述のような極端な例まで挙げて、ゴールにこだわることをアドバイスしたのではないか。
ともすれば、「当たり前すぎる」ゆえに「ゴールという結果を」というアドバイスはされないことがある。しかし、ゴールという結果が出ずとも、ゴールを奪いに行く姿勢は、強引さ、ミドルシュートなど積極的なプレーとして表れる。そしてそんな姿勢そのものも、監督へのアピールになる。
ザックのアドバイスが好転へのきっかけとなるか。
まずはセルビア戦で香川のゴールへの姿勢に注目したい。
筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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