欧州名監督大移動の夏
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール！
小松英之の連載がブログで紹介されました！
欧州CLを狙えるビッグクラブで監督交代が一気に行われそうなこの夏。一度ここでまとめてみよう。
レアル…モウリーニョ監督が退団することを正式発表。あくまで両者合意の上とのこと。そのモウリーニョが次期監督として内定しているといわれているのが…
チェルシー…ベニテス監督はシーズン途中から就任した暫定政権。つまり、シーズン終了後は別の監督になることが内定済みだった。昨年、欧州を制したチェルシーだが、今季はまったく奮わず。モウリーニョの復帰によって、また輝きを取り戻せるか。そして、ベニテスの行き先として浮上したのが…
ナポリ…今季、セリエAで2位となったナポリは、リーグの好成績にも関わらずマッツァーリ監督が退団を表明。その後釜として、チェルシーからベニテスを迎え入れるのでは？との報道もある。信憑性のある報道かどうかは疑問が残るが、来季こそ、欧州CLでも好成績を残したいナポリとしては、経験豊富な監督でさらに躍進したいところか。そして、欧州CLで活躍したといえば…
パリSG…欧州CLで決勝トーナメントに進出し、最後までバルサを苦しめたPSGは、アンチェロッティ監督が退団希望をクラブに伝えたと報じられた。イブラが来季も残るのかどうかはかなり注目だが、今夏ももちろん補強の手を緩めないだろう。イブラにチアゴシウバ、そしてさらなるビッグネームが加われば、今年以上の欧州舞台での躍進が見られるかもしれない。もちろんビッグネームが増えれば、それを束ねる監督にも相応の求心力が求められる。アンチェロッティが退団したとしたら、その後任監督は一体誰に。そして、新たにアンチェロッティが監督就任するといわれているクラブこそ…
レアルである。これでぐるっと一周したことになる。
そして、このほかに、すでに報じられているように、マンUはファーガソン監督からモイーズに、バイエルンはハインケスからグアルディオラに代わる。この2チームは長期政権を目指しており、よほどのことがない限り、今後もすぐに監督交代はないだろう。
一気にビッグネーム監督が動く可能性のある今夏。
ここにさらに選手の移籍が加わると、なんだかこんがらがってしまいそうだが、これもまたサッカーの楽しみ。今週末の欧州CLが最大の山場となり、いったん欧州サッカー主要リーグはオフに入るが、オフ期間中も日本代表戦のアジア最終予選、コンフェデがあるし、その後には夏の移籍市場がオープンとなる。ベッカムの引退に絡んだイベントもあるかもしれない。
今年もまた、悲喜こもごものシーズンオフがやってくる…
（筆：小松英之）
小松英之（こまつひでゆき）
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一（当時）、静岡学園などの試合を見て育つ。Ｊでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア：マンＵ（香川移籍後）、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ：バルセロナ
セリエ：ユベントス、ローマ。
【中国Ｃリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
０８年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
０９年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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