岡田武史監督「受け入れがたい敗戦」
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
<岡田杭州>
第10節までの成績…3勝3敗4分 勝ち点13 順位7位
油断があったのか。
それとも、相手の必死さが上回ったか。
これまで、開幕以来1勝もしていない武漢相手に、3連勝を狙った杭州は敵地で敗戦。相手に今季初勝利を献上する結果となってしまった。
岡田監督は試合後のコメントでこそ「アウェイゲームでの敗戦。受け入れることができる」と語っていたが、本心は違った。
試合後の食事前。
選手を集めた岡田監督は厳しい表情で選手に言い放った。
「今週は練習からすでにあまりよくなかった。練習から今日のゲームに至るまで、勝ちたいという意欲がものすごく欠けていた。今後のゲームでは、絶対に改善していくぞ!」
これからの4戦、岡田杭州は今季ACLに出場したチームとの対戦となる。強豪との4連戦。第10節を終えた時点で順位は7位(ACL出場チームはリーグ戦の試合数が異なるため、暫定順位)。ACL圏内の4位以内を狙える位置につけてはいるが、この4連戦でつまづくようだと、またずるずると順位を落としかねない。山場だ。
まずは次節。
ホームに広州恒大を迎える。リッピ監督が率いる、バリオス、ムリキ、コンカという強力な外国人選手が揃う、Cリーグ屈指の強豪。ホームだからとはいえ、勝てる確率は高くない。だが、武漢との試合のような雰囲気では、引き分けにすら持ち込めないどころか、大敗を喫してもおかしくはない。
夏にむかって気温がぐんぐん上昇してくるこの時期。
気温の上昇と共に、岡田杭州の山場がやってくる。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!