実現した本田のワントップをどう評価するか?
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小松英之の連載がブログで紹介されました!
今回の日本代表の欧州遠征で、FW前田が負傷離脱した際、本田のワントップもありうると書いたのだが、ブラジル戦でそれが実現した。ハーフナーや佐藤などFWを起用せず、本田がワントップ気味になる「0トップ」だった。
果たして、本田のワントップないし「0トップ」はどうだったのか。
前半8分に見せた攻撃にすべてが現れている。
今野→遠藤から香川。香川は短く本田にラストパス。シュートは相手GKに阻まれたものの、素晴らしい攻撃だった。
「0トップ」というと、やはり思い起こすのは今年のユーロ2012でスペインが敷いた布陣だ。エースビジャを欠いたスペインは、前線の選手がすべてMFで構成される「0トップ」で数試合を戦った。
トップの数は確かに重要だが、より重要なのは「ゴール」だろう。勝つための布陣なのだし、勝つためにはゴールがなければならない。
鄧小平の「白猫でも黒猫でもねずみを獲る猫が良い猫」ではないが、ゴールを奪って勝てる布陣がいい布陣なのだ。
では日本の「0トップ」はどうか。
今のところ、前田が入る布陣ほどに点が取れるという感覚はない。
だが、日本の特性を考えたときに、オプションのひとつとして十分考えうるのではないか。
特に、トップ下に中村憲が入る布陣が最もいいように思える。
得点力のある本田が中央、左に香川、右に岡崎と3枚、得点力のある選手が前線でポジションをチェンジしながら動き回り、そこに、パスセンス抜群の中村憲が控える。遠藤からもいいパスが出る。
結局、得点力のあがる布陣はどれかということだろう。
今後もぜひ、本田がトップにはいる「0トップ」を見てみたい。
<筆:小松英之>
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