ザック「目標はＷ杯優勝ではない」

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール！

小松英之の連載がブログで紹介されました！

現実的な監督というよりは、欧州出身だからこそ、言えないのだろう。

「Ｗ杯優勝が目標」と公言する本田に対するメッセージではないだろうが、欧州遠征を終えたザックは、

「目標は２年後のＷ杯で優勝することではない」と語り、さらには、

「私はそもそも２年後のＷ杯でチームがトップに入るだけの戦力が整っているとも思わない」とコメントした。

これを聞いて思い出したのは、岡田監督の南アＷ杯「ベスト４」宣言である。

岡田監督との違いは何か。

それは日本人とイタリア人という違いである。

何をいまさら、と思うかもしれないが、ここに目標をどこに設定するかの決定的な要因がある。

岡田監督は日本人監督。世界に対してはチャレンジャーである。

その意味から、ＢＥＳＴ４というのは、「あくまでそういう目標を掲げて世界に挑む日本人監督と日本代表」ということになる。

しかし、ザックはイタリア人だ。

Ｗ杯優勝経験国である。

世界的にサッカー先進国であり、もっといえば「Ｗ杯で優勝するとはどういうことか？」を知っていると周囲は見る。それだけに、日本の目標をＷ杯優勝どころか、ＢＥＳＴ４も公言できないであろう。

世界の強さ、そしてそこで勝ち上がっていることの難しさを知っている監督。そこにさらに堅実さが加わり、Ｗ杯までにいったいザックはどのようにチームを仕上げるのか。（もちろんその前にアジア予選突破という条件はあるが）

楽しみだ。

＜筆：小松英之＞

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