ザックお気に入りの高橋は遠藤の後継者になれるか
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小松英之の連載がブログで紹介されました!
日本代表のザック監督が、FC東京で日本代表の高橋を欧州のクラブに推薦しているという。現時点で高橋に正式オファーはないというが、一部ではあのACミランもリストアップしているという。
高橋といえば、「遠藤の後継者」としての見方が多い。実際、日本代表でもボランチの控えとして召集されているが、周囲は果たして遠藤が代表引退後に、その代わりが務まるのか?という目線で見ることが多い気がする。
しかし、この見方には注意が必要だ。
そもそも、高橋が遠藤になれるはずがない。
それは同じように、遠藤も高橋にはなれないのだ。
遠藤が代表にいる間は、遠藤のバックアップでも仕方がない。なにせ、遠藤抜きには今のA代表はありえないからだ。それだけ、遠藤の存在は大きい。
だが、遠藤が引退すれば、A代表そのものが変わる。
そうなったら、高橋は遠藤の代わりである必要はないのだ。
つまり、正確に言えば、「高橋は遠藤がA代表にいる間、そのバックアップとして、代役が務まるか」というべきであろう。そうでなければ、高橋の個性をつぶしかねない。
答えは、ノーだろう。
能力的に高橋がひと際劣っているわけではない。しかし、やはり遠藤の存在は特別すぎる。本田でさえ、「代えの利かない選手」と言うくらいなのだ。
遠藤が抜けるなら、長谷部と細貝、または長谷部と高橋、細貝と高橋などの組み合わせがあろうが、いずれにしろ、チームの形は変わらざるを得ない。
唯一、遠藤の代役を果たすことができるのは、中村憲ではないか。
私はそう思っている。
だが、ザックはあくまで憲剛は本田のバックアップと考えているようだ。それは、高橋にしたら、チャンスがあるということだ。さらに、ザックは高橋を欧州に移籍させようとまでしている。それはとりもなおさず、高橋のレベルアップのためであり、ひいては日本代表の強化のためだろう。
移籍ガ実現し、欧州で経験を積み、遠藤のバックアップとしてではなく、「A代表のボランチはやっぱり高橋でなきゃ」といわれるような、そんな選手になっていってほしい。
<筆:小松英之>
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