まさかの敗戦に遠藤「ザックさんは…」
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小松英之の連載がブログで紹介されました!
心身共のコンディション。
これに尽きるだろう。
日本代表はブラジルW杯アジア3次予選最終戦でホームにウズベキスタンを迎えたが、01で敗れて2位通過となった。
ウズベキスタンは主力5人を欠く若手主体のチーム。
対する日本は怪我の本田以外はレギュラー陣が先発した。
本田不在でも実力的に十分勝てる相手だ。しかもホーム。
それでも1ゴールも奪えず負けてしまったのは、心身共のコンディションが原因だ。
「心」はつまり、もう最終予選進出を決めているということだ。
もし昨日の試合が「勝たなければ3次予選敗退決定」という試合だったら、果たして選手の目の色は同じであっただろうか。
油断とか余裕という次元まではいかないが、それにしても「何が何でも勝たなければ」というメンタルでもなかったことは、シュート数を見るまでもなくわかる。さらには、前半から小さいミスを連発しているにも関わらず、ピッチ上で誰も声を張り上げないのを見てもわかる。
要するに、目の色が変わっていなかったのだ。
「身」は欧州組の移動、国内組のシーズン前、このふたつであろう。
だが、もちろん言い訳にはならない。同じように、もし昨日の試合を「負けたらブラジルW杯おしまい」という状況だったら、敗戦後に「長距離移動や開幕前でコンディションが…」などといえるだろうか。
だが、遠藤(G大阪)は最終予選への影響はないと言い切った。
「ザックさんは怒ってるだろうけど…自信をなくすことが一番だめ。自信をなくすことはない」
選手がこの敗戦を前向きに捉えていくのは大切なことだ。
懸念されるのはむしろ昨日の敗戦でFIFAランクが下がり、シード権が優勢ではなくなることだ。だから、せめて引き分けにしてほしかった。
これで最終予選の10ヶ国が出揃った。
イラク、ヨルダン、韓国、レバノン、日本、ウズベキスタン、オーストラリア、オマーン、イラン、カタールである。
オーストラリア、韓国、イラン、イラクはすべて1位通過してきた。
アジアチャンピオンの日本が2位通過であることが気になるが、もう済んでしまったことだ。
昨日の敗戦は最終予選に向けて日本代表の目の色を変えさせるには十分な劇薬であった。
運命の抽選日は3月9日だ。
<筆:小松英之>
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