【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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【カカをどう組み込むか】コラム:クアットロディチ第四回

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小松英之の連載がブログで紹介されました!

【コラム】クアットロディチ 第四回 

『カカをどう組み込むか』

 欧州各地でリーグ戦が再開となっているが、レアル・マドリーでは、ある選手の去就が話題になっている。 ブラジル代表MFカカだ。

 マドリーは今シーズンからアルゼンチン代表MFディ・マリア、ドイツ代表MFケディラ、同代表MFエジルなど、W杯で活躍した選手を補強し、特にエジルは今や世界でも指折りのプレーメーカーといえる存在だ。

 C・ロナルドら、既存の戦力も輝きを放つ中、8月に左膝半月版の手術を行ったカカは長期離脱を強いられていたため、先日ようやく復帰を果たしたばかり。果たして彼の居場所は現在のマドリーにあるのだろうか?

 バロンドールFIFA最優秀選手賞、さらにはCLのタイトルまでも獲得しているどうっせんしゅの実力に、今さら異論を差し挟むつもりはない。 しかし、「買っているチームはいじるな」という格言があるように、チームが著しく不振に陥っているわけでもないのに、無理やり組み込むわけにも行かないだろう。

 モウリーニョはシーズン開幕前、「カカに依存しないチーム作り」を明言していたが、一方で最近では、「我々は1月の移籍市場で補強に動く必要はない。なぜなら新たな選手が加わるからだ。それはカカだ。」などと意味深なコメントをしており、モウリーニョの真意は分かりかねる。

 

しかし、一方で筆者はこうも考える。モウリーニョがまだポルトを率いていた03/04シーズンのCL決勝直前(対モナコ戦)での記者会見でのことだ。

 

デルレイ(現スポルティング・リスボン)が先発する可能性はほとんどないだろう」とコメントしておきながら、まんまとデルレイを先発させ、ポルトビッグイヤー獲得に貢献し、モウリーニョは名将への階段を駆け上がっていくことになる。

 メディアすら自分の手に引き込んでしまう。 これが、策士・モウリーニョの戦術だ。 記者会見などのコメントは、考えるだけムダかもしれない。

 

 そうなると、カカに関しては状況的に考えて、彼ほどの選手がこのままベンチ生活を受け入れるとは思えず、チームの「規律」を重んじるモウリーニョにとって、彼は「不満分子」になりかねない。そうなると、メディアが報じている、インテルやユナイテッド、他クラブへの移籍もあながち的外れな話ではないのかもしれない。しかし、一方でまた、モウリーニョがコメントしているように、CLのタイトルを争うライバルにみすみすこのクラックを譲渡することもないだろう。

 復帰戦で途中出場を果たし、得点を決めたものの、しばらくはこのブラジル人クラック、策士モウリーニョの決断から目が離せそうにない。

<筆者紹介>

中島雅淑 1983年 9月5日生まれ

19931996 地元の小学校のサッカー少年団でサッカーを始める。 当時は宇宙飛行士を夢見ていて「体を鍛えるため」という名目だったが、次第に魅力に取り付かれていく。

19961998 中学校のサッカー部に所属。 

1999- 高校受験とともに辞め、進学校だった事もあり、一時期サッカーから離れるも、プレーしなくなった事により、見る「目」が肥えてくる。 また、高校2年時にはアジアカップ2000が開催され、再びサッカー熱に火がつくようになる。 

2002- 大学のサークルでプレー。日韓W杯は全試合観戦。また「瑞穂陸上競技場」「豊田スタジアム」で名古屋グランパスの売り子アルバイトをしながら試合を観戦

2003- 大学中退して大阪へ 専門学校のフットサル大会のため体を動かす程度。テレビ局の関係でチャンピオンズ・リーグを定期的に観戦。

2006- 仕事の関係で東京へ プレーはしなくなるが、WOWOWに加入していたため、毎週リーガエスパニョーラを観戦。

2007- 地元岐阜に帰還。 FC岐阜が財政危機に陥っているという話を聞き、「地元のクラブを助けなければならない」という思いから、定期的にスタジアムに観戦に行く事になる。

2010- テレビ局の関係でプレミアリーグを見るようになる。

<エピソード>

嫌がる元カノを無理矢理瑞穂陸上競技場グランパス戦へ、 せっかくガストでいい感じで女の子と食事していたのに02/03のクラシコがテレビ放映されていたため、気がそっちへ行ってしまった実績あり。

波乱万丈な人生を歩む、だが東海屈指にフットボールを愛している27歳の男。

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