【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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代表戦レビュー日本VSオマーン 中国VSカタール

編集:中国サッカー魂編集部

アジア各地で行われたW杯アジア3次予選。

日本はホームで30とオマーンに快勝。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/live/jpn_20080602_01.htm

前節アウェーでバーレーンに痛い敗戦を喫していただけに、この試合の結果によっては岡田監督の進退問題にまで発展するなどとささやかれていたが、ふたを開けてみれば30とホームできちんと結果を出した。

一方、フラド率いる中国代表は敵地でカタールと対戦。00の引き分けとし、勝ち点1をもぎ取った。

中国代表は4411のワントップ。注目は中盤の左、マンチェスターC所属の孫継海と、4411でワントップ下の「1」に入っている鄭智。鄭は同じくプレミアリーグのチャールトン所属の選手だ。

アウェーということもあり、前半から非常に守備的に入った中国代表。フォーメーションは4411ながら、カタール攻撃時にはダブルボランチの一人が最終ラインまで下がり常にセンターに3枚いる状態。カタールの強力な2トップ対策だ。さらに、トップ下の鄭智が下がり気味になってDFを厚くする。この試合、鄭智は攻守の起点となりピッチを駆けずり回っていた。

中国代表に最初のチャンスが訪れたのは前半16分。右サイドスローインからきれいにワンタッチで4人がボールを中央へまわし、最後は中央に詰めていた左サイドの孫継海がシュート。しかし、惜しくもゴール左へそれる。

その後は防戦一方の中国。00で前半を終えるも、ボール支配率はカタール62:38中国という一方的な展開。しかしながら決定的な場面は作らせない。

迎えた後半23分。中国に決定的な場面が訪れる。カウンターから、左サイドバック孫祥が出したループパスが前線でフリーのワントップ、韓鵬にわたる。韓鵬は一人でゴール前まで持ち込みシュート。なんとか戻った相手DFの体に当たり、シュートは浮き球となってカタールゴールの左隅へ方向が変わるが、カタールGKがかろうじてセーブ。あそこで韓鵬に高原なみのキックフェイントがあったなら…との思いが頭をかすめる。

このまま試合終了かと思われた後半43分。中国最大のピンチ。時間がなくロングボールをゴール前に入れるカタールに対し、クリアー後のセカンドボールが拾えず苦しい中国。カタール右サイド・タラルのアウトサイドでのクロスに途中出場のFWベシルが頭で合わせる。完璧な形に、中国GK宋振瑜は一歩も動けなかったが、このシュートはゴールバーをたたく。

5分間のロスタイムを終えて試合は00のまま終了。

アウェーで勝ち点1をもぎとる最低限の戦いを演じた。

試合後の中国代表・フラド監督のインタビュー。

ーー今日は勝ち点1をもぎ取ったが、その意義は?また次にどうつながるか?

カタールが非常に強豪だということを改めて認識したということです。

ーー高俊閔(中国代表FWでエース・ストライカー的存在)などの選手が今回アウェー戦に同行しなかったのはなぜか?

今日の試合は非常に大事な試合ということで、経験豊富なベテラン選手を選んだ結果、こういうメンバーになりました。

ーー今日の鄭智のパフォーマンスはどうでしたか

選手を個別に評価することはできない。今日の試合に関して言えば、全員がベストを尽くしてよく戦ってくれたと思う。しかし、改善しなければいけない点は、我々は防戦ながらも相手ペナルティーエリア付近で何度かフリーキックのチャンスを得た。これをもっと活かさなければならない。カウンターを恐れて、前に人数をかけようとしなかった。まぁこれには今日の審判の判定の影響もあるだろうが

注:かなり不可解な判定が多い試合であった

ーー次は天津(ホーム)に戻っての試合ですが、どういうところに期待していますか?

ホームでは当然、選手のモチベーションも違います。ぜひたくさんのサポーターにスタジアムに足を運んでいただき、12人目の選手となってほしいですね。

ーーFWの11番・曲波を投入したのが後半も残り5分という時間帯だったが、今日は終始、守備的にいこうと考えていたのか

記者の皆さんにはぜひ総合的な考えをしてもらいたい。我々は今日、アウェーを戦っていた。スタジアムの雰囲気、気候、相手の実力、グループでの勝ち点など、考えるべきことはたくさんある。

監督として一番簡単なのは、全力を尽くして勝ち点3を取ります、と言ってしまうことだ。しかし、そんなことなら誰だって言える。先ほどにも述べたように、いろいろな要素が絡み合って戦術を決めているのであって、毎回毎回必ず勝ち点3を取りにいく戦い方をするとは限らない。

提供:ビッグイーストグループ