次節、代表に暗雲?闘莉王怪我、国内世論など
編集:中国サッカー魂編集部
「W杯3次予選、オマーン-日本」(7日、マスカット)
サッカー日本代表は3日、前夜のスタメン11選手と、両足首ねんざのため離脱したDF阿部勇樹(26)=浦和=を除く12人が横浜市内で調整後、W杯アジア3次予選オマーン戦(7日・マスカット)と同予選タイ戦(14日・バンコク)に向け、現地へ向かった。岡田武史監督(51)は、前夜の横浜決戦の裏でDF田中マルクス闘莉王(27)=浦和=が右太もも裏を痛めたことを告白。アウェーのオマーン戦での出場が「微妙」であるとして、DF高木和道(27)=清水=を緊急招集した。
前回のホームよりも、むしろこのアウェイにおいてのほうが闘莉王の存在感は増すように思われる。確かにアウェイ戦では得意のオーバーラップはホーム戦ほど多くはないが、少なくとも相手はそれを警戒しなければならない。前節、その闘莉王のオーバーラップがアシストとなり、大久保にゴールを決められたオマーンならばなおさらだ。
果たして闘莉王の出場はなるのか。
一方中国代表は、中国国内でのホーム戦を前に、フラド監督への不満の声があちこちから上がり始めている。それは戦い方があまりにも守備的である、という不満だ。
確かに、ここまでの結果を見てみると、
イラク11中国(アウェイ)
中国00オーストラリア(ホーム)
カタール00中国(アウェイ)
と3節戦って勝ち星なし。得点1。ここに不満の原因があるようだ。
しかし、その代わりにオーストラリア、イラク、カタールといずれも破壊力のある攻撃を有するチームを相手にしているにも関わらず、失点は3試合でわずか1に抑えている。しかも、3節中2節はアウェイ。ホームではアジア予選参加組の中でも日本や韓国と並んでトップクラスであろうオーストラリア。フラド中国は、決して悪い戦い方をしているわけではない。
しかも、今月7日、14日とそれぞれホームでカタール、イラクと対戦。中国にとっては、3次予選前半はがまんの戦い。そして、これからの後半戦でいよいよ本領発揮といきたいところだ。ここからの戦いで、フラド中国の真価が問われる。
22日のアウェイ・オーストラリア戦での勝利がなかなか難しいであろうことを考えると、この2戦で中国の最終予選進出が決まるといっても過言ではない。目指すはもちろん、ホームで連勝し、その勢いでオーストラリアへ乗り込むことだ。
2日のアウェイ・カタール戦後、フラド監督はインタビューでこのように答えている。
'「記者の皆さんにはぜひ総合的な考えをしてもらいたい。我々は今日、アウェーを戦っていた。スタジアムの雰囲気、気候、相手の実力、グループでの勝ち点など、考えるべきことはたくさんある。
監督として一番簡単なのは、全力を尽くして勝ち点3を取ります、と言ってしまうことだ。しかし、そんなことなら誰だって言える。先ほどにも述べたように、いろいろな要素が絡み合って戦術を決めているのであって、毎回毎回必ず勝ち点3を取りにいく戦い方をするとは限らない」'
しかし、これからのホーム2戦は話が別だ。なんとしても2連勝して勝ち点6をプラスしなければならない。
フラドは結果を出して国内世論を跳ね返せるか。
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