鹿島が1次リーグ突破の裏で…サッカーACL
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日、ハノイなどで1次リーグ最終戦を行い、F組の鹿島はナムディン(ベトナム)を40で下し、通算5勝1敗の勝ち点15で同組1位となり、準々決勝進出を決めた。前節まで勝ち点12で並んでいた北京国安(中国)は35でクルンタイ銀行(タイ)に敗れた。
準々決勝は鹿島、G大阪ら各組1位と、前回優勝の浦和を合わせた8チームで争われる。優勝すれば12月に日本で開催されるクラブワールドカップ(W杯)の出場権を獲得する。
G大阪に続き、鹿島も1次リーグを突破。これで、決勝ラウンドに進出する8チーム中、3チームはJのクラブとなった。
さて、その鹿島がいたF組。残念ながら鹿島についでの2位だったため、決勝ラウンド進出を逃したのは北京国安だった。この組では鹿島と北京の2強とされており、4月23日にホーム北京で鹿島と対戦したときは、10の金星を飾っている。
北京は昨季Cリーグで2位となり、ACLへの出場を果たした。
しかし、今年の国内リーグでは現在までに8試合戦って3勝3敗2引き分けの6位、決して調子がいいとはいえない。そんな中迎えたF組1位が決まる大事な最終戦、クルンタイ銀行(タイ)とのアウェイでの対戦だったが、派手なゴールの奪い合いとなったこの試合で北京は5失点を喫してしまう。さすがにアウェーといえども、5点も奪われてしまうようでは勝ち目はない。
これで中国勢2チームのうち、1チームが予選で消えた。
北京とは1日遅れで、オーストラリアのアデレード・ユナイテッドと対戦する。
前節までの成績は、アデレードが勝ち点13で首位、長春が勝ち点11で2位。
最終節の直接対決にて同組から決勝ラウンドへ進出するチームが決定する。
長春はホームにアデレードを迎える。引き分けでも2位。勝つしかない。
◆大会方式◆
アジアを東ゾーンと西ゾーンに分け、4チームずつの7組に分かれて、ホームアンドアウエーの予選グループを戦う(東ゾーン3組、西ゾーン4組)。各組1位と前回優勝クラブ(浦和レッズ/JPN)を合わせた8チームが決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントも、すべてホームアンドアウエー方式で準々決勝、準決勝、決勝を行い、アジアナンバーワンクラブを決定する。
◆予選グループ順位決定基準◆
複数チームが勝ち点で並んだ場合、順位は以下の基準で決定する。
1)当該チーム間の勝ち点
2)当該チーム間の得失点差
3)当該チーム間の総得点
4)グループリーグでの得失点差
5)グループリーグでの総得点
6)当該チームが2チームのみで、なおかつ最終節がその2チーム間の試合であれば、その場でPK戦
7)くじによる抽選
◆大会概要◆
アジアチャンピオンズリーグは、アジアクラブ選手権、アジアカップウィナーズカップ、アジアスーパーカップの3大会に代わる、アジアのクラブチームチャンピオンを決定する大会。ヨーロッパのUEFAチャンピオンズリーグの成功をモデルとして、アジア各国のクラブチームの水準を向上させるために、アジアサッカー連盟が立ち上げたもの。
2005年シーズンからは、この大会の優勝クラブはアジア王者として、FIFAクラブワールドカップに出場できることになった。