【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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浦和・鹿島・G大阪が決勝ラウンド進出。その影で…

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は22日、中国の長春で1次リーグ最終戦を行い、アデレード(オーストラリア)が00で長春亜泰(中国)と引き分けてE組首位を守り、準々決勝進出を決めた。

 各組1位で勝ち上がったG大阪と鹿島のほか、クルブチ(ウズベキスタン)サイパ(イラン)アルカラマ(シリア)アルカディシア(クウェート)に前回優勝の浦和が加わり、9月17、24日にホームアンドアウェー方式で準々決勝を行う。組み合わせ抽選は今月24日。優勝チームは12月に日本で開催されるクラブワールドカップ(W杯)出場権を得る。

これで今年のACLは決勝ラウンドに中国と、さらに韓国のチームも進出できないこととなった。韓国のチームが残れなかったのは少し驚きだ。

しかし、この2国のチームが出れないというのは、Jクラブのアウェイ戦の動員に関係する。時間的にも距離的にも、そして飛行機の便の多さからしても、この2国は特別だからだ。旅行社の観戦ツアーへの参加者も減るであろう。そうなると、今回のJクラブ3チームは、「アウェイ」をまさに完全なる「アウェイ」で迎えることとなる。

さて。Cリーグのチームである。

冒頭のニュースにもあるように、昨年のCリーグ覇者・長春亜泰はホームにアデレード(オーストラリア)を迎え、00の引き分けという結果になった。これにより、勝ち点はアデレードが14、長春は12となり、予選リーグ敗退となった。

今年のACLの中国チームについての総括は別の機会に書くこととして、この結果は真摯に受け止めなければならない。これからしばらくはどこの国もナショナルチームの期間に入るが、代表の実力を底上げするのは何といっても国内リーグである。まして、日本や韓国やオーストラリアのように海外で活躍する選手を多く抱えているわけではない中国が、アジア予選を突破してワールドカップに出ることを考えるうえで、アジアのクラブカップであるACLは非常にいい指標となるはずである。

中国代表は今週日曜日(25日)にヨルダンとテストマッチを行い、6月3日敵地でカタールとのW杯アジア3次予選を戦う。代表にも多く選手を輩出している長春と北京の2チームだが、ACLの嫌な流れを断ち切って、代表で活躍してほしいところである。

編集:中国サッカー魂編集部