【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

リーグ新時代を創造?江蘇メディアは「国家ダービー」と

中村祐人が15~16シーズンを振り返る。最新インタビュー

中超第29節

江蘇蘇寧(H)2-0広州恒大

国家ダービー?

江蘇メディアの一部が広州恒大との一戦をそう報じた。世間一般の認識を創造していくのもメディアの働きのひとつだとすれば、それを狙ってのことであろう。しかし、それも地元のチームが広州恒大と張り合えるだけの実力と結果がなければ称することはできないのだから、江蘇蘇寧がいかに力をつけてきたのかの証左ともいえる。

すでに今季リーグ戦の優勝(広州恒大)と準優勝(江蘇蘇寧)は決まっているため、この日は消化試合の感が強かった。特に広州恒大は郜林、アランがベンチスタート。智は累積警告で不出場となった。しかしながら、この2チームは11月にカップ戦の決勝を残している。そのため、江蘇蘇寧としてはたとえ消化試合であろうと、ホームでしっかり勝ってカップ戦決勝を迎えたいところ。そして思惑通り2-0で勝利した。

ともあれ、この2チームがリーグでもカップ戦でも優勝を争うことになった今季。今後、この2チームが中国リーグを引っ張っていけば、それこそこのカードは中国サッカーファンの間でナショナルダービーとして定着するかもしれない。

おっと。中国は漢字の国。やはりナショナルダービーよりも国家ダービーのほうがしっくり来るかな(ダービーは中国語でも音訳で「徳比」と記す)。ちなみに中国語では「国家徳比」と書いてナショナルダービーの意味となる。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級」(中国スーパーリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。また、香港プレミアリーグについては「香港プレミアリーグ」と記します。