【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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【連載】People with Yuto中村祐人と共に5/8

People with Yuto中村祐人と共に

Person 03 黒木俊博

Interview 2 of 2

—プロのサッカー選手として実績を積み上げながら、なおそういった人間性を保ち続けている。中村祐人選手のそういうパーソナリティはどこから来るのでしょうか?

黒木「いい意味でのプロ意識を持っているということでしょうね。彼は強烈なプロ意識を持っています。でも、そこに嫌味がない。だから、プロとしてやっていけるし、しかも素晴らしい人間性も保てるのだと思います」

—本当に素晴らしいですね。

黒木「まぁいい人過ぎて、人に騙されないかなと不安になることもありますが(笑)」

—そうなんですね(笑)

黒木「それに、天然なんですよね(笑)。特にこれといったエピソードがあるわけではありませんが、一緒にいると天然だなぁと思う時が多々あります(笑)」

—現在は子供向けサッカースクールで指導をされているわけですが、子供むけに限らず、サッカー指導者としての資質という意味で、黒木さんは中村祐人選手をどのように感じますか?

黒木「私が思うに、彼にはサッカーにおける言語能力があると思いますね。言葉にするのが難しい抽象的なことや、曖昧なことを、言葉にするのがうまいんです」

—具体的にそう感じることがあったんですか?

黒木「スクールで教えているときに、子供たちのために、こちらがしっかり噛み砕いて伝えなきゃいけない時があるんです。それって頭ではわかっていても、実際にやってみると難しいんです。それを彼は普通にやっているんですよ」

—実は言語能力については、元日本代表監督の岡田武史さんも、指導者の資質としてすごく大事だとおっしゃっていたんです。

黒木「ビジネスでも重なる部分がありますよね。言語やコミュニケーションに関する能力は、やはり大切なんだと思います」

—では、黒木さんから見た、選手としての中村祐人選手はどんなプレーヤーですか?

黒木「とても当たり前なことなんですけど、まずはやはり止めて蹴るプレーの正確さ。それから、他の選手よりも踏み出しが一歩早いこと。また、普通の選手なら、そこでワンテンポ置いてからパスを出す、というような場面でも、ワンテンポ置かずにパスを出せたりとか。すごいと思いますね」

—中村選手に黒木さんが今後、期待することはありますか?

黒木「できる限り現役を続けてほしいですし、選手としてもキャリアアップしていってほしいですね。また、これは僕の個人的な思いなんですが、香港のサッカー界がもっともっと発展していってほしいんです。そのために、彼は知名度も実績も申し分ないですから、ぜひとも香港サッカー界のためにも力を貸してほしいと思います。スクールについても、今は彼が現役なので時間に制限がありますが、将来的にもっと上の年齢のカテゴリーをやったり、プロリーグに選手を送り込んだりできるようになれればいいですね」

—わかりました。それでは、最後の質問です。黒木さんにとって、中村祐人とは、どんな存在ですか?

黒木「最高の親友でありながら、最高に尊敬できる人物、ですね」

—どうもありがとうございました!

聞き手:松本忠之