【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

江蘇蘇寧が目指すものとは?

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯時」(中国スーパーリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。また、香港プレミアリーグについては「香港プレミアリーグ」と記します。

江蘇舜天として長らく活動してきた南京市に拠点を置くクラブは来季から蘇寧電気がメインスポンサーとなり、江蘇蘇寧として出発する。蘇寧電気が中国ナンバーワンの家電量販店だけあって、資金力に注目が集まる同クラブ。いったい、今後どのような方向へ進んでいくのか。検証する。

目標:今季リーグ戦は中位だったものの、カップ戦で優勝して来季ACLのダイレクト出場権を獲得した同クラブ。目標はやはりリーグ優勝、そして広州恒大北京国安山東魯能などのように、常に優勝争いができるチームになることだろう。

資金:母体の規模は申し分ない。あとはどれだけ資金が投入されるか、そしていかにそれを有効活用するかだ。また、トップチームだけではなく、ユースの育成にも資金投入を期待したい。

フロント:メインスポンサーが変わるものの、フロントはこれまで江蘇舜天を運営してきた人材の一部はクラブに残るという。それら経験ある人材にプラスして、どのような人員を配置してくるのか。そこには注意が必要だ。

選手:呉羲、孫可のダブル代表選手をベースに、優勝争いを演じたいなら新たな選手の獲得が必要だ。来季はACLに出場できるため、国内選手の獲得という面でも有利。豊富な資金力を生かせるかどうか。

監督:いまだ未定の来季監督。当然、経験豊富な外国人監督と交渉していることだろう。そして蘇寧の名にかけて、ビッグネームと交渉している可能性もある。一年目から結果を残せるかどうか。また、フロントは長期間任せる意思があるのか。

いずれにしても、来季の注目株であることに間違いはない。一月になれば次々とニュースが飛び込んでくるだろう。

楽しみだ。

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