【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

残り4試合!今季の中国チャンピオンは誰だ!?

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯時」(中国スーパーリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

全30節中、26節までが終了した今季の中超。最新の順位表は以下となっている。

※数字は勝ち点

1位 広州恒大 57

2位 上海上港 55

3位 山東魯能 52

4位 北京国安 50

優勝争いは早い段階でこの4強に絞られていたが、ここにきてもまだ脱落チームはなく、4位の北京にも可能性は残されている。

なんといっても今季最大の特色は2位の上海上港だ。監督にあのエリクソンを迎え、さらには広州恒大がアジアを制した際の司令塔コンカを獲得。それだけで十分結果を残してきたが、シーズン途中にはアサモア・ギャンが加わり話題を集めた。いずれ首位争いから脱落して、結局はいつものBig3による優勝争いになるのでは?との予想を覆し、2位の座をがっちりキープ。中超では2位以上が来季ACLへダイレクト出場できるため、そのポジションをキープしているというだけでも素晴らしい。

一方で可能性を残しながらも苦しいのが北京国安だ。終盤のスケジュールが有利(ホームゲームが多く、格下相手も多い)なことから、一気に順位をあげてくるかと思いきや、他の3チームが負けないだけでなく、アウェイの遼寧戦を落とすなど一歩後退。上位との直接対決がないため、とにかく目の前の試合に勝ち続け、どこかが転ぶのをじっと待つ以外にない。

この4チームの中で唯一カップ戦に勝ち残っているのが山東だ。カップ戦優勝チームにはACLへのダイレクト出場権が与えられることから、山東としてはそちらも優勝したい。唯一、2冠の可能性を残しているチームとも言える。カップ戦では先日ベスト4の組み合わせが発表され、山東は江蘇と対戦することが決まった。いずれにしても、シーズン終盤で選手の疲労が蓄積されているこの時期。山東のブラジル人指揮官クーカはどのようなマネジメントを見せるのか。

そして、ここへきて優勝へ向けていよいよ盤石な強さを発揮し始めたのが王者の広州恒大だ。思えば、昨季は最終節まで北京国安と優勝争いを演じた。そこからもわかるように、さすがのチャンピオンはここ一番、踏ん張りどころでその強さを発揮する。直近でも10試合中7試合がアウェイというスケジュールにも関わらず、その7試合を全勝した。ここへきても、やはり優勝候補筆頭はこのクラブだ。

いよいよ中超の優勝争いは佳境へと向かう。

サッカーコラムニスト松本忠之が「まるでコネクティッドカー」と表現した天才フットボーラー中村祐人