敬意?皮肉?スコラーリ発言「柏は一番強かった」
サッカーコラムニスト松本忠之が「まるでコネクティッドカー」と表現した天才フットボーラー中村祐人
結果、内容ともに完勝だった。中国王者が格の違いを見せつけた。アウェイゴールを3つ奪って2ndレグを迎えることができる。
にもかかわらず、スコラーリ監督は試合後に語った。「今 まで広州の監督として12試合指揮したが、柏が一番強かった」
この発言に、様々な憶測が飛び交っている。相手への敬意だ、あの試合内容でこの発言?皮肉か?などなど。敬意はもちろんあるだろう。また実感もあるだろう。皮肉は行き過ぎだ。だが、この発言の真意は私はこれに尽きると思う。
油断大敵
チームにも中国メディアにも、まだ2ndレグがあること、まだ第一戦が終わっただけであること、そして延いてはホームで足下をすくわれないこと。それを表現しているのだと思う。
チームマネジメントだけではない、メディア、ファンを含むチーム環境のマネジメント。スコラーリほどの監督であれば、調子に乗って失敗しやすい中国人の弱点も見抜いているはずだから。