【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

中国代表ペラン監督「我々は日本を...」

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国スーパーリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

東アジア杯を2位で終えた中国代表。地元開催だけに優勝を目標に掲げ、さらに最終節では前の試合で韓国が北朝鮮と引き分けたため、中国代表がハリルジャパンに勝てば優勝という最高のお膳立てもできた。そして開始10分には先制点。これはもしや…と期待が高まったが、そんなに甘くはなかった。結果的に負けなかったものの1-1の同点で試合を終えた。これにより中国代表は2位、日本代表は1勝もできずに最下位に終わった。

中国代表ペラン監督はこの日本との対戦、そして今大会をどう振り返ったのか。試合後のインタビューをお届けする。

中国代表ペラン監督

「今大会を2位で終えることとなった。今日の日本戦は勝てば優勝だったし、負ければ最下位だった。まず私がうれしく思うのは、大会前、あれだけの怪我人が出たにも関わらず、我々が底力を見せることができたこと。そして2位になれたことだ。今後はまたワールド杯予選の準備に入る。やるべきことはたくさんある。今大会は多くの啓発を与えてくれたし、私自身もたくさんの情報を得ることができた」

「残念だったのは、初戦(韓国戦)を落としたことだ。大会に臨むに当たって、選手のコンディションを考えるとターンオーバーやプレー時間を調整する必要があり、それによりフォーメーションも変えた。第二戦の北朝鮮は実力的に我々のほうが上。勝ったことは当然と言うべきた。若い選手を試合に送り込んだが、彼らは素晴らしい闘争心を見せてくれた。その点は満足している」

「そして今日の日本戦だが、我々は今大会でもっとも実力が高いのは日本だと認識している。メンタル、闘争心、統率力、そのすべてにおいてハイレベルだ。我々は強くなるために、まだまだやらなければならないことがたくさんある。特に急を擁するのは組織がよりオートマチックに連動できるようになることだ」

「今大会は3試合で異なるメンバーとフォーメーションで戦った。それは大会前に怪我人が出たり、選手の所属クラブの利益を考えての采配だったが、それでも貴重な経験を得ることができた。ワールド杯予選がまた再開されるが、相手はそれぞれ特徴が異なる。そうやって、相手によって陣容やチーム戦術を変える必要があるときに、今大会での経験は大いに役立つだろう」

日本戦直後のインタビューだからだろうか。ペラン監督は今大会の4カ国中、日本を最高と評価した。しかし日本は1勝もできずに最下位。もちろん、国内組だけで臨んだこともあり、ペラン監督が実力ナンバーワンという日本代表はもしかしたら、海外組を合わせた日本のことかもしれないが…

ともあれ、最終節で中国は優勝を逃し、日本は最下位が決定した。どちらにとっても悔しい一戦だった。