【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

これが「カンナバーロ解任、スコラーリ就任」の内幕だ!

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。

また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

先週金曜日。

あまりに突然だった中超王者、広州恒大の監督交代劇。昨シーズン終了後、リッピ監督に代わって指揮官になったのは、リッピの愛弟子カンナバーロ。監督初体験のこの元イタリア代表のスーパースターは、シーズンを半分も戦うことなくイタリアに帰国することとなった。

そして、それと同時に更なる驚きのニュースが。広州恒大はなんと新監督にあのブラジル人指揮官、スコラーリの就任を発表。いったい、どういう経緯でこうなったのか。中国メディアを紐解くと、どうやらこんな内情のようだ。

リッピの後任を探していた昨年、広州恒大は数名の世界的名監督をリストアップ。その中からチームとの相性などを考えて、最終的に名前があがったのがスコラーリだったという(ちなみに、ヒディングの名前もあったそうだ)。しかし、その段階では交渉は不成立。そして後任にカンナバーロが決定した。だが、クラブはスコラーリをあきらめてはいなかった。その理由の大きなひとつとして、広州恒大は外国人選手が全員南米出身で、それゆえ南米出身の監督のほうがチームマネージメントにフィットするということらしい。

そして、あきらめずに交渉を続けた結果、W杯予選で中超が一時中断となるこのタイミングで交渉成立となり、カンナバーロともあくまで友好的に(クラブ側の発表)話し合い、晴れてスコラーリ監督の誕生、と相成った。

ともあれ、広州恒大の今季の成績は決して思わしくない。ぜひ、あの圧倒的に強い広州恒大スコラーリ監督のもとで取り戻して欲しい。