ホームで無敵の広州恒大がまさかの3失点…エスクデロが1G2アシスト
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
広州恒大がホームで3失点。しかも、ACLではなく、リーグ戦で…
「負けるとニュースになる」広州恒大だが、この試合では「引き分け」でニュースになった。ホームで3失点。相手は江蘇。弱い相手ではないが、ホームで3失点を許すような相手でもないはずだ。何が起こったのか。
江蘇の3得点すべてに絡んだのがエスクデロ。浦和→FCソウル→江蘇と渡ってきたエスクデロが1G2アシストの大暴れだ。もっとも、ゴールはクロスがラッキーでそのままゴールに吸い込まれた形だが、いずれにしろ、アウェイの広州戦で3得点をあげること自体がすごいのに、その3得点すべてに関わっているというのがすごい。今年が1年目のため、広州側もノーチェックもしくは油断していたのかもしれない。しかも、試合展開としては江蘇が後半ロスタイムまで32とリードしており、広州がまさかのホームで敗戦!?というところまで追い詰められた。94分に同点ゴールを決めて、なんとか引き分けに持ち込んだ広州。今シーズン、広州は優勝にかなり苦しむことだろう。
もっとも、リーグ戦は混戦のほうが面白い。広州が当たり前のように優勝していては、見る側も張りがないというもの。広州をここまで追い詰めた江蘇がリーグを盛り上げる存在になっていってほしい。
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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