【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

高まる価値、欧州復帰への期待...北京国安の于大宝

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。

また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

ACLグループリーグ 第4節 浦和レッズ(H)1-1北京国安

ついにこの男が本領発揮だ。

北京国安は先日行われたアウェイの浦和戦を引き分けて3勝1分。勝ち点10。念願のグループリーグ突破へ大きく前進した。グループリーグ突破のための必須条件は「JとKの壁を破る」こと。北京はこれで浦和に対して1勝1分。見事「Jの壁」を破ってみせた。

この浦和との2試合で自身の価値を証明して見せたのが于大宝だ。ポルトガルベンフィカで以前プレーしていたこの逸材FWは、中超復帰後、ハルビン、大連と渡り歩いて昨年12月に北京へやってきた。この于大宝が北京加入後、記念すべきファーストゴールを決めたのが3月18日に行われたACLのホーム浦和戦だった。そして、先日のアウェイ浦和戦でも貴重なチームのゴールをたたき出した(ポストに弾かれたシュートが決まっていれば、まさに「浦和キラー」となっていたのだが)。元々ベンフィカでプレーしていたほどの逸材。これこそが于大宝のあるべき姿なのだ。

さらに、ペラン監督率いるA代表にも招集され、先日のハイチ戦では81分から投入され、わずか15秒後に2-2とする同点ゴールを決めてみせた。解説者が思わず「やってくれた!この我が国の『大きな宝』(名前が大宝のため)が同点ゴールを叩き込んだ!」と絶叫したほどだ。

クラブで、代表で。

リーグでACLでアジア予選で。

今後もあらゆる大会で活躍が期待される青島出身のこのFWは現在、その価値を上昇させている真っ最中。さらにゴールを決めて価値が高まれば、再びの欧州挑戦もありうると私は見ている。

北京に大きな宝あり。注目だ。