インテルのトヒル会長が中国市場を席巻する!?伊紙報じる
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
イタリアのミランスポーツ紙が報じたところによると、インテルが中国人SBの琳芃(広州恒大)を依然として獲得リストの上位に置いているようだ。
イタリアサッカー界と中国サッカー界はリッピ氏が広州恒大の監督を務めたことから急速に距離を縮めている。もちろん、純粋にサッカーのレベルとしてはイタリアサッカー界は中国を評価するところまではきていないだろう。しかし、イタリア以外の欧州の国でも見られるように、経済発展著しい中国の資本を取り込もうとする動きはイタリアにもあるようだ。そして、インテルはなんといっても会長のトヒル氏がインドネシア人。アジア戦略には積極的だ。
上記伊紙の報道に話を戻すと、トヒル会長がインドネシアの経済産業省幹部との会談の中でインテルの構想について触れて、「インテルのファンは世界中にいるが、人数としては中国が一番多く、次に日本、そして3位がインドネシアだ」と語ったとされている。これにより、同紙はインテルが依然、中国マーケットの開拓に積極的であり、そのための戦略の一部として琳芃の獲得を狙っているとしている。同紙はまた、放出リストの中にはサントンと長友が入っているとも報じている。そして「インテルのトヒル会長が中国市場を席巻するか」と中国市場への積極展開を予測した。
果たして、インテルは中国人選手を獲得するのか。
そして長友の動向は?
今後も注目していきたい。
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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