【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

ホーム山東の不安要素は「7戦未勝利」

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。

また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

7戦未勝利。これが現実だ。

ACL2015第二節。初戦をアウェイで勝利して勢いに乗る中超の山東魯能は今日、ホームで韓国の全北戦を迎える。全北は初戦をホームでJの柏に引き分けているため、勢いとしては山東に分がある。なおかつ、山東のホームなのだ。ここで韓国のクラブを叩いて、一気にグループリーグ突破にはずみをつけろ!と思うのだが…

嫌なデータがある。以下は2009年にACLの対戦方式が変わって以降の、山東vs韓国クラブの対戦データだ。

*(H)は山東のホームゲーム

2009年vsFCソウル

山東2-0FCソウル(H)

山東1-1FCソウル

2010年vs浦項

山東0-1浦項

山東1-2浦項(H)

2011年vs全北

山東0-1全北

山東1-2全北(H)

2014vs浦項

山東2-2浦項

山東0-4浦項(H)

このように、ACLに出場し韓国クラブと戦ったここ7試合未勝利なのである。あくまで個人的な印象だが、中超クラブはどちらかというとJよりもKを苦手としているイメージがある。それは、細かくパスをつないで組織的なサッカーをしてくるJよりも、組織、フィジカル、どちらにでも対応できるKクラブが、中超クラブとの試合でも決してフィジカルや球際の争いで劣っていないため、必然的に総合力で勝る韓国クラブの後塵を排する展開になっているように思われる。

さて。そんな過去がありつつ迎える今日の全北戦。ポイントはなんといっても今年1月山東にやってきたブラジル代表FWタルデッリだ。まだ移籍してきて間もないため、チームにフィットしていないところをメディアに叩かれてはいるが、そこはブラジル代表。個人の力で十分打開できるはずだ。また、相手チームも当然タルデッリに注意が向く。そこをうまくチームとして突くことができるか。

いずれにしても、そろそろKクラブから勝利をもぎ取りたいところ。それが今日の試合になるよう、山東魯能、いざ、出陣!!