トルシエ率いる杭州緑城はすでにチャンピオン!?
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
「2勝1分の負けなし。依然として杭州はオフシーズンのチャンピオン」
そんな皮肉とも称賛ともつかない報道がなされていた。そう、今季から元日本代表監督であるトルシエ監督が指揮を執る中超の杭州緑城である。
現在オフシーズン中の中超。各チームはそれぞれキャンプを張っており、中超のクラブ同士で親善試合を行いながら調整しているが、なんと杭州緑城の成績が優れているのだ。2勝1分。しかも、対戦相手は昨季チャンピオン広州恒大、同じく2位の北京国安、そして上海上港の3チームだ。今季ACLに出場する広州と北京相手に善戦していることから冒頭のような皮肉ともほめ言葉ともつかない表現は登場したというわけだ。
もちろん、皮肉の要素を含めたユーモアな表現なのだろうが、しかし、トルシエ監督が率いるこのクラブが今季注目されていることも確か。岡田監督以来の注目度の高さではないだろうか。あとは、シーズンでどれだけ結果を残せるかだ。ACL圏内にいきたいが、現実的な目標は10位以内といったところだろう。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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