【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

アジアカップに臨むメンバーを分析。目標はグループ突破

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。

来週から開幕するアジアカップ。中国代表の23名を見てみよう。

GK(3人):王大雷(山能)、曾(广州恒大)、凌(上海上港)

DF(7人):琳芃(广州恒大)、任航(江舜天)、呈(北京国安)、姜至(广州富力)、梅方(广州恒大)、吉翔(江舜天)、李昂(江舜天)

MF(11人):智(广州恒大)、吴曦(江舜天)、蔡惠康(上海上港)、刘建(江舜天)、于超(广州恒大)、蒿俊(山能)、可(江舜天)、于海(州人和)、武磊(上海上港)、刘彬彬(山能)、廖力生(广州恒大)

FW(2人):旭(山能)、郜林(广州恒大)

注目はなんといっても広州恒大の鄭智(智)だ。アジア最優秀選手も獲得経験があるこの選手が、プレーのみならず、メンタル的にも中国代表の中心となる。また、国際舞台では決定力に欠ける中国代表にとって、2列目からの鄭智のゴールは貴重な得点源だ。

その他、今回の特徴をあげてみると、まず2000年アジアカップ以来の全員国内組での陣容となったこと。これで純粋に現在、国内リーグを含む中国サッカーのレベルがアジアの中でどの位置にいるのかがわかる。また、上海申花の選手が一人もいないことも大きな特徴だ。長きにわたって中超の強豪クラブの地位を保持してきた同クラブ。ということは、必然的に代表への選出も多かったのだが、今回はゼロ。このあたりは時代を感じる。それから、江蘇から6名もの選手が選ばれているのも特徴的だ。もちろん、純粋に実力だけではなく、監督の戦術や好みも含まれるため、だからといってすぐに江蘇がすごくて上海申花が凋落したということにはならないが、それでも、近年着実に力をつけてきた江蘇が代表へも大きく貢献することは特筆に値する。そして、広州恒大から霆と李学が落選していることも、江蘇から多く選ばれた影響があるだろう。

目標はぺラン監督が「自信がある」と語るグループリーグ突破だ。同じグループにはウズベキスタン北朝鮮サウジアラビアと強豪ぞろい。それでも、もちろんチャンスはある。特に大事なのは初戦のサウジ戦。正直、サウジが初戦でよかった。他の2チームといきなり当たっていたら難しかった。しかし、サウジなら十分勝機はある。初戦でしっかりサウジをたたいて、勢いに乗ってウズベク、そして北朝鮮へと臨みたい。

アジアカップ。中国代表や、いかに。

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小松英之(こまつひでゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

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