広州恒大から一転、ジエゴは山東魯能へ!?
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
先日、お伝えしたブラジル代表FWジエゴ・タルデッリの移籍。
北京での活躍が目にとまった?恒大がブラジル代表をリストアップ
その続報だが、以前お伝えした広州恒大ではない。獲得クラブは山東魯能かもしれないという。
広州のリッピ監督もブラジルへ視察に行っており、そこでリストアップされた可能性が高かった同選手だが、狙っていたのは「中超の3強」の一角、山東魯能だ。報道によると、なんとジエゴに山東魯能が提示したサラリーは年俸365万ユーロ。この金額は現在、同選手が所属するアトレチコ・ミネイロから得ているサラリーの実に3倍というから驚きだ。単純にいえば、現在1億円の年収の選手に、3億円を提示する、というような感覚だ。
報道によれば、これだけの高評価をしてくれる山東魯能に対して、ジエゴもかなりの関心を持っているらしく、同選手の気持ちは山東魯能のオファーを受ける方向に傾いているという。同選手はアトレチコ・ミネイロとの契約を2017年まで残しているが、同クラブは契約期間内の年俸アップを行わないことをすでに表明しているとも言われており、ジエゴの気持ちはさらに3倍提示の中国クラブに向かっているようだ。
だが資金力なら決して負けていない広州恒大はどうなっているのだろうか。山東魯能との価格競争に参入するのか、それとも手を引くのか。広州恒大がジエゴのサラリー競争に参入すれば、同選手の年俸はさらに上がる可能性もあるが…
オフ期間でも、広州と山東の争いは激しく展開されている。
※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!