【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

3チームが争ったスピードスターは上海申花が獲得!

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

山東魯能から上海申花への移籍を発表した呂征。実は上海申花の他にも、北京国安と上海上港が獲得を目指していたことが上海メディアによって明らかにされた。

呂征:1985年2月25日北京生まれ。身長185センチ。体重74キロ。ポジションは攻撃的MF。その俊足を生かしたプレーから「快馬」の異名をとる。スピードだけでなく185cmという恵まれた体格からフィジカルも強い。19歳の時に山東魯能と契約。以来、今シーズンまで山東一筋のキャリアを積んできた。2006年若干21歳で中国代表に初選出される。祖国でのオリンピックが控えていた2007年、五輪代表に選ばれるが、当時の五輪監督であった賈秀全監督と衝突し、メンバーからはずされる。2008年A代表に選出。しかし、クラブでの試合中に鎖骨骨折の怪我を負い、代表からはずれる。2009年に再び招集され、アジアカップの予備戦に出場した。

同選手は山東の中心選手として活躍。同クラブは強豪で今季ACLに出場。来季も本大会からの出場をすでに決めている。しかし、クラブが今季ブラジル人監督のクーカを迎えたことにより、状況が一遍。呂のスピードを生かすことよりも外国人選手に多くのスペースを与えて攻め込む戦術から、呂の出場機会は目に見えて激減。さらに、若手の台頭によりベンチを温めることが多くなったことが移籍を求めた理由とされている。

出場機会を求めて移籍した上海申花では、以前のような輝きを取り戻せるのだろうか。スピードスターは、その主戦場を山東から上海に移して来季を戦う。

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小松英之(こまつひでゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

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