【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

広州は助かった!「重大な判定ミス」で主審が出場停止に

※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!

中国サッカー協会は「重大な判定ミスを起こした」として、同リーグで主審を務めるレフェリー夏軍を35試合の出場停止処分とした。

経緯はこうだ。

9月20日に行われた中超第25節。広州恒大(ホーム)と上海申鑫の一戦でのこと。

10と上海申鑫がリードして迎えた後半。75分のときにそれは起こった。上海申鑫のブラジル人FWヤイルトンがドリブルで広州のPA陣内へ。これを広州のGK曾誠が体で強引に止めに入り、相手選手を倒してしまう。その瞬間、会場は誰もがGKにイエローカードで上海申鑫にPKが与えられ、20とアウェイの上海申鑫が広州をリードして、まさかのジャイアントキリングが起こるかも…とまで思ったに違いない。

だが。

判定はなんと上海申鑫ヤイルトンにイエローカード。理由はシュミレーションにより「わざと転んで審判を欺こうとした」。しかも、同選手はこれでこの日2枚目のイエローで退場。その後、試合形勢は一気に逆転し、広州が2点を奪って21で勝利した。

これを受けて中国サッカー協会はビデオによる判定を行い、明らかにシュミレーション行為はなく、主審である夏軍のミスジャッジと判断。同主審に冒頭の処分を科した。しかも、中超は審判にも成績をつけており、年間成績の悪い審判は翌シーズン、中超で笛が更けなくなる。つまり、審判にも下級リーグへの「降格」があるのだ。今回の中国サッカー協会の判定で、夏軍は来季は「降格」となる見通しだ。

ビデオ判定にしろ何にしろ、クラブ、ファン、メディアが納得のいく判断を下した今回の中国サッカー協会の処分には賛同と評価を示したい。

※ブログ記事へ寄せられたコメントへの返信は、ツイッターで行っています!

小松英之(こまつひでゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!