広州元イタリア代表が手ぐすね引いて待っていた倉田大連を粉砕
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ホームでなら広州を叩ける…
カップ戦の河南、リーグ戦の長春。ともに広州が「アウェイ」で乗り込んだ試合でホームチームが勝ったここ最近の流れから、そんな空気が中超に流れているのを感じる。
大連と長春は隣の省。
広州からは中国のまさに北と南。日本で言うと北海道と沖縄。
日本人の倉田監督が率いる大連は手ぐすねを引いてホームで広州を待っていた。長春がやったんだ、おれらもできる。
ところが…
アジアチャンピオンはそんな大連を逆に粉砕した。
昨日の中超第20節。
前半は00。倉田監督もいけると思っていたに違いない。
だが、後半、元イタリア代表ジラルディーニョが先制ゴール。広州がリードする。
大連もあきらめていない。勝てば大金星。メディアでも盛大に取り上げられる。
こちらも外国人ストライカーのブルーノが同点ゴール。11の同点。
さぁこの勢いで一気に逆転だ!ホームの大連サポーターも盛り上がる。
そして…
迎えた結末は79分。またもやイタリア人ストライカーであった。
琳芃が右サイドを切り裂き、クロス。待っていたのはジラルディーニョ。
ヘディング…
倉田大連は惜しくも12で敗れた。
しかし、いい試合を見せた。欲を言えば、引き分けで試合を終えたかった。しかし、実力差を思えば、それはやはり贅沢というものだ。ここまで広州に善戦したこと自体が、大連にとって自信になる。
今後も、広州叩きが全国各地で展開される。
広州から勝利を奪うチームがまた出てくるだろうか。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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